坐骨神経痛とは?
長時間運転のドライバーさん、中腰の姿勢をする美容師さん、ずっとデスクに座りっぱなしの経理の方やIT関連のお仕事の方、一日中、お尻からふくらはぎや足にかけて嫌な痛みや痺れがあるとお辛いですよね。
だからと言って環境を変える為に、仕事を変える訳にはいきませんよね。
そう言った坐骨神経痛でお困りの方にお役に立てる情報をお伝えして参ります。
西洋医学の視点から
<原因>
坐骨神経痛は2パターンありまして、
①根性坐骨神経痛
②梨状筋症候群
があります。
根生坐骨神経痛は、腰を支えている腰椎という骨の1番下の5番と、骨盤の真ん中にある仙骨との間が変性して、その隙間を通過している坐骨神経の根元が障害がおきて坐骨神経痛の症状がおこると言われております。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因として起因します。
また、梨状筋症候群は骨盤の下部にある坐骨結節と梨状筋の間の狭い間隙を通る坐骨神経に障害が起きて痛みがおこると言われております。
<西洋医学的治療>
MRIや脊髄造影などの画像診断による検査と診断があります。
消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの投薬で痛みを和らげたりします。
また物理療法で疼痛の緩和や、弱った腰部のインナーマッスルを鍛える為に運動療法を用いる場合もあります。
<予防>
長時間座わった姿勢・中腰・重い物を持つなどの姿勢は腰に負担がかかりますので、痛みがある場合はなるべく避けるように致しましょう。
また、お風呂で筋肉を温めて血行を良くしてからの、脚の裏を伸ばすストレッチもオススメですただし痛みが激しい場合はやめておくといいです。
東洋医学の視点から
<原因>
現代社会において、不規則な食生活による胃腸の不調や、精神的ストレスなど、坐骨神経痛を引き起こす原因として考えられます。
また加齢や運動不足による筋力低下なども原因として多いです。
これらは身体の中を流れる「気」の通りを滞らせ、痛みを引き起こしてしまいます。
<東洋医学的治療>
根性坐骨神経痛の場合、
腰部:脾兪、胃愈、腎兪、志室、大腸兪
臀下肢:胞肓、殷門、承筋、陽陵泉、足の三里
のツボを鍼で刺激して治療します。
梨状筋症候群の場合、梨状筋部に鍼で刺激して治療します。
<予防>
さきほども述べましたように、不規則な食生活は坐骨神経痛の主な原因となるリスクになります。
心当たりがある方は普段からの注意と意識が不可欠です。また運動不足解消の為に、いきなり激しい運動はかえって痛める可能性がありますので、
まずはバスや電車に乗った時に一駅前で降りて歩いてみたり、エスカレーターに乗らずに階段で歩いてみる。
など日常の中でちょっとした運動の機会を増やして筋力を維持してみるのもオススメです。
まとめ
西洋医学で症状の原因を特定して、治療していくのもよいでしょう。
でも中々、症状の変化が見られない場合は、鍼灸などの東洋医学も選択肢の一つになります。