東洋医学用語

外因

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【外因】

読み:がいいん

東洋医学における病因分類の一つ。自然界の気候の変化などの外部環境にから入った邪気などの病因のこと。

外因は、風、寒、暑、湿、燥、火6つに分けられ、春には風病、夏には暑病、長夏には湿病、秋には燥病、冬には寒病が多いとされ、季節的な影響を受けやすいのが特徴。

●風
五臓の肝と関係が深く、上部の体表から侵入し、風の動きに似た、めまい・悪風・振顫・痙攣・後弓反張などの症状で症状や部位が一定しない特徴があります。

●寒
五臓の腎と関係が深く、体の中の陽の氣が衰えるため、身体が冷えて悪寒や発熱、体表の防衛機能が損なう、筋肉が収縮し、引きつれなどが起きる。

●暑
五臓の心と関係が深く、四肢の倦怠感、蒸し暑さ、食欲不振、身体が重いなどの症状。湿邪を伴うことが多い。

●湿
五臓の脾と関係が深く、体の下部から侵入し、脾胃が侵されやすい。頭が重い・胸苦しい・腰や四肢がだるい・口渇がない・四肢の関節痛・固定性の疼痛などの症状が現れます。

●燥
五臓の肺と関係が深く、口や鼻から侵入し、肺が損傷されやすい。口渇、鼻の渇き、皮膚の乾燥、毛髪に潤いが無くなる症状が現れます。

●火
五臓のと関係が深く、胸苦しさ、不眠、意識障害、高熱、煩喝、顔面好潮、目の充血などの身体の上部に症状が現れます。

備考:風、寒、暑、湿、燥、火の六つ合わせて六淫の邪(ロクインノジャ)、または外邪とも呼ばれる。

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