【相乗】
読み:そうじょう
五行の相関関係の一つで、過剰な相克関係による病的な状態を相乗と呼びます。
五行の中の一つが剋する相手である一つの行に対して、剋し過ぎてしまう為、相克は体のバランスを保つための適切な制御であるのに対し、相乗は生理的な制御が過剰となり過ぎた病的な状態を表します。
備考:例えば木(肝)が強すぎるために土(脾)が弱まる状態を木乗土(肝乗脾)または、木旺乗土(肝旺乗脾)と呼びます。この場合には、肝は強いストレスに晒されることで、肝の疏泄作用が失調し、胸脇苦満や食欲不振、腹部が痛んで下痢をするなどの症状が現れます。